村の記録&読書記録(笑)
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「チームバチスタ・・」シリーズのスピンオフ(笑)作品。今から20年前にあの病院でどんなことが起きていたのか、おなじみの面々の若いころの顔が垣間見られる作品です。
・・・とは言っても。
実は私、あのシリーズの続編をまだ1冊も読んでませんw
チームバチスタであれほど感動したのに、そのあとの作品の評判の悪さに「ま、文庫化されてからでいいか~~」と思ってましたので。。。
でも、この本は書評を読む限り「取り戻した!」って感じでしたし、直接前作とつながらない過去の話だったので、あの面白さに寄りかかったものではない手ごたえを期待して図書館に予約を入れたのでした。
正解♪
推理モノ・・・という視点では物足りない話ではありますが、それにも増して現役医師ならでは、の、リアリティに裏打ちされた虚実(爆)の構築にぐいぐい引き込まれていきました。
やっぱり書けるひとです、海堂尊。医者にしておくのは勿体無い・・・と思いつつ、優秀なお医者様は今のご時勢には貴重品ですから、医学会で頑張っていっていただかないと・・・と思います。
くる花のブログパーツで花火があがってました^^
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2005年に上野国立博物館で開かれた「親と子のギャラリー 仏像のひみつ」展。
仏像の入門編として(オトナにw)絶賛された企画の中身が熱望されて本になったもの。
子ども向けに書かれたパネルと説明がもとになっていますから、実に平易で解りやすく、はしょる部分は端折って、でも、普通に仏像を眺めて(拝んで?)いるだけではけっして知りえない情報に満ちた本です。
図書館で借りたのですが・・・手元に置いておきたい本になりました。
仏様にも年代を追って流行りの体型があるんですね~(笑) 横から眺めて「平安時代後期の作!」とか判定して、こっそり有卦に入りたい(爆)
続編もあるんですね・・・ こちらも見てから注文をどうするか考えます。
昨晩読んでいた本です。結局夜中までかかって読了しちゃいました(笑)
漫画化もされているようですが、まったくのシロウト、初心者がほとんど、無名の大学駅伝チームが10人ぽっきりで箱根を目指す。
という青春小説です。
私、この本の装丁――新潮社装テイ部のみなさん、ごめんなさい。このPCではお宅の部名の装幀という字が一発変換しません^^; コードで入れたけど文字化けするかも?―― がすごく好きです。
装画・挿画は現代の浮世絵師、山口晃さん♪
来週から上野の国立博物館で開かれる「対決!巨匠展」に行こうかな~と思っていたので(笑)嬉しくなっちゃったw
・・・で、肝心の本について(爆)
大学生、いきなりチーム組んで他大学と対抗、個性的過ぎる面々・・・ どうしたって「鴨川ホルモー」とダブって読んでしまいすし、実際ストーリーの骨格は大差ないです(爆)
こちらは『箱根駅伝』という国民行事が最終目標ですから、読者の目線もシロウト解説者のように筋を追っていろいろな感想を持つと思います。実際に陸上や長距離を走ってらっしゃる方には噴飯モノかもしれないな?という気もします。漫画向き、最近のTV向きかも。キムタク総理みたいな?
私は鴨川・・・のほうが面白かったですし、引き込まれました。
でもね、やっぱりアツくなれること、そのための汗、したいことをしている充足感は・・・いいですよね~。。。
それを肌で感じられる作品です。凝縮された濃密な青春を手にとってみてください^^
最近、垣根涼介さんの本に嵌っていて。
ようやく代表作を読めたのでご紹介♪
戦後、1960年代にかけて政府のプロジェクトとして南米へ移民が送られたこと・・・それが「新天地での前途洋洋たる殖民」ではなかったことはご存知の方も多いと思います。
そのことに端を発した、外務省=日本政府への復讐譚・・・そう書いてしまうと、あまりに軽くなってしまうでしょうか。
綿密な取材を基に構築された骨太のストーリー。
悲惨な過去をまざまざと見せ付けられたあとに感じる当時の日本政府に対する憤りは、そのまま主人公たちの行動の成功を望む読者に私をかえていきました。
しっかりと立ったキャラクター。テンポのよさ、爽快感。この読後感のよさは、たとえば『スティング』のような・・・
大藪春彦賞、吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞した作品。
掛け値なしにおすすめです。
でもね?できれば↓こちらのデビュー作、『午前3時のルースター』から読んでもらえると嬉しいかも(爆)
垣根さんの本には「必ず」(って言ってもまだこの3作品しか読んでないんですが)車が印象的に、た~~~~くさんのページを使って登場しています。
私、『ルースター』に出てくるバンコクのタクシー、羊の皮(箱型ブルーバード)を被った狼(フェアレディZ米国仕様エンジン)に出会って仲間にしていくシーンが大好きです♪
まるでルフィがゾロやサンジを仲間にしたときみたいにわくわくしちゃって・・・。
『君たちに明日はない』の主人公の車はコペンなのだけれど。
その主人公が口説いてる年上の女性の持論が「好色なオトコにはカーマニアが多い」で。
つまり、垣根さんもそうなんだろうな。と(爆)
こんな可愛いおちゃめな顔をして、この車、凄いんですよ?
なぜだか私は、自分は免許を持っていないくせにメカ好きで。。。カーマニアに興味をひかれてしまう部分があるので・・・なんだか妙に納得したりして(ぇ
カイのショパンコンクールが始まりました。
また、紙面から聴こえてくるカイのピアノの音に、森のピアノに、泣かされてしまいました。
ひとのこころを揺り動かすピアノを弾くことのできるカイ。
そのカイのピアノの音を絵であらわすことのできる一色まこと。という漫画家。
ショパンコンクールの出場者ひとりひとりのピアノが、ショパンが、これほどまでに私たち読者に個性を持って聴こえてくるのです。同じ紙の上に描かれた音譜が違っているわけではないのに
雨宮修平の、パン・ウェイの、レフ・シマノフスキのピアノが。
それぞれの想いと生き方と練習量と努力に裏打ちされた自信と、不安と・・・ひとであるがゆえの至高の地。
「芸術」は彼らの心をつかみ離さず、その彼らそのものとピアノという媒体を通して私たちのところへとおりてきます。
マンガでこんなに感動できるのですから(笑)
一色まことさん、という漫画家さんと同時代に生きていられて幸運です。
休載の多い方で連載が何年間に渡って途切れてしまうこともしばしばあるのですが、でも、「出直しといで!」もきちんと完結させてくれましたからその点は信頼してます♪
次巻は・・・一年後くらいかな? ^^;