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浅倉卓弥氏の長編と短編集を。
「このミス」の第1回目の大賞を獲得した作家さんで受賞作の『四日間の奇跡』は早くに読んでいたのですが、それがあんまり私には感銘できない・・・イマドキのケータイ小説みたいな作品でしたので(笑) 「いまだにアレだったら切り」と思ったのですが、

長編の『雪の夜話』ほうは実に達者な出来でした。
この主人公も天賦の才をもっていて、それを自分で活かしきるすべを見つけてあるけれど、それと引き換えに対人関係を捨ててしまっているような人。それでは「会社」という組織の中で生きていけるはずもなく、挫折して戻ってきた郷里の公園で、高校生の時出会った不思議な少女と再会する。

雪子の存在の自己確認がちょっとくどかったですが、そのほかは・・
人はだれだって自分の在った証を残したいものですよね。。。


短編集の『ビザール・ラヴ・トライアングル』
『紅い実の川』という一編を除いてあとの作品のテーマは、「死者の思い」「死者への思い」でした。
短編向きのプロットではありますが・・・「読ませる」まではいかないかもしれません。
色彩と熱を感じさせる文章はおじょうずだとは思いましたが・・・
福永武彦さん(池澤夏樹さんのおとーさんw)のイメージが浮かんできました。
福永さんの本を読んだほうがいいかも(爆)


ということで(笑)
文章の力はある作家さんなのでバケてくるかもしれませんね。

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ゆうべ?日付的には今朝早くになるのかな? 茨城沖震源の地震のあとでこの本を読むなんて^^; 何かの符合のような(違

不思議な読後感の本でした。登場「人」物の誰よりも、鹿と鼠に親近感が持てました。
わざと、なのでしょうか。「人」の造詣が薄いので・・・作中にもちょっと触れられていますが漱石の坊ちゃんを意識したのでしょうか。あれも人物の造詣が薄い本ですよね。
設定は練りこまれていますから、もし人物描写に漱石へのオマージュめいたものがあるのなら勿体無いな~なんて感じてしまいました。
私、漱石の作品の後半の翻案モノはいいと思いますが、猫とか坊ちゃんとかオリジナル作品は嫌いですww ファンの方、もしいらしたらごめんなさい。
・・・ひょっとしたら、女性を書くのが苦手なのかしらん。。と思ったりもしたのですが、
しかし! 最新作の「ホルモー六景」は恋バナてんこ盛りのようなので(笑) その答えは次作で見つけたいと思います。予約待ちあと182人!(笑)


ずっと枕元に積んであった本なのですが「スピリチュアルヒーリング」とやらのうたい文句につい後回しにしてしまっていました。
実は今日、またとことん自分がイヤになる出来事があって・・・ 日常とは全然違うところに行ってしまいたい
という欲求にかられたので本の中に逃げ込みました。・・・しなくちゃいけない作業山積みなのに^^;

初雪の降りしきる寒い夜、記憶喪失のホームレスに高級料亭のゴミ袋から拾われた赤ん坊。
包まれていた新聞の写真から「アナン」と名付けられた赤ん坊は不思議な力を持っていた。誰もが赤ん坊のアナンの無垢なまなざしに向かって自分の心の奥底にある真摯な感情を語らずにいられなくなる・・・そしてその感情はアナンを通して青く結晶化するのである。
さまざまなやりきれない事情を抱えて社会の底辺にいる何人ものホームレスがアナンの存在に救われていく。しかし、「アナンのため」に別れるときがくる。
小さな街の小さな小屋で暮らし始め、幼児期を迎えたアナンはその結晶を芸術へと昇華させていく方法を見つける。
アナンの小さな指がつくりだすモザイクは見るものすべての心を癒していく・・・

荒唐無稽なファンタジーなのかもしれません。
「アナンの存在」=「ものごとが良い様に運ぶ象徴」なのですから、はらはらするシーンでも安心していられるという(笑)
幼い無垢なアナンが創り出すモザイクの素晴らしさ。
そして、成長・・・。 周囲とのかかわり・・・。 
この芸術の申し子、美を生み出すために産まれてきた存在がどう育っていくのか
アナンに触れたことによって自分の奥底にあるものに自分自身で向き合うとき、ひとはどう育っていくのか
丹念に描かれた成長物語でした。

鶴の湯に入りに行きたいです^^


飯田譲治さんは映像作家さんですから、ずっと映像化を望んでいらっしゃるようですが、たぶんムリでしょうね~
文章からうけるモザイクが素敵過ぎます。
読者の想像するモザイクに勝てるものはないでしょうから、どんな映画もTVドラマも、たぶんアニメでも失敗するでしょう。



そして。この世界から去りがたかったので、図書館から借りてきました。
ティーン向けの姉妹本です。
「ぼくとアナン」の「ぼく」は仔猫のバケツ(猫の名前)です。
猫視線で描かれたアナン。今夜のお楽しみ^^


600ページ、厚さ4cm。あっという間に読ませます。さすがの手腕。
動物に似た風貌をもつ人種で構成されている異世界の物語でありながら、どことなくルーディボール=地球を思わせる・・・
エピソード1ですか~、そうですか~。。。久々に続刊が待たれるファンタジーのシリーズに出会いました。

あ。十二国記のシリーズは別物ですよ。7年待った新作が2月発売の雑誌に掲載されたのですが・・・実は逃してしまいました。現在図書館の予約待ちです。
昨年7月の日記でリストアップしてあった道尾秀介さんの本。
気になる2冊は読了して・・・でも、ここで紹介しなかったのは、つまりする必要性が・・・え~っと(爆)

でも『償い』以降ここのところ、あまりにあまりな本しか手に取らなかったので(矢口女史の『矩形の密室』でとどめを刺されました。素人の戯言読まされちゃった><)
久々にきちんと書き込まれた本を読んでひといきついたのでご紹介(爆)

デビュー作。
【BOOKデータベース】内容
「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。

この 内容からピンとくるかもしれませんが、ミニ京極堂です(笑)
ものすご~くライトな。
ちょっと不可思議体験はありますが、なんだかそれが余計な要素に思えてくるほどミステリー小説として楽しめます。


そしてそのチームが出向くふたつめの事件。
さらに洗練されました♪
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