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福家書店の平台で、書店のオススメポップがついていたので読んでみました。
主人公は元脳外科医のホームレス。
ある日火事を発見・通報したことで、連続(?)殺人に関わっていくことになる・・・
オススメされていただけあって、読ませる本でした。

「人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのですか?」 
このフレーズはいつまでも残るものになりそうです。
でも・・・なんだろう。読後感がすっきりしないんです。
主人公の抱えている苦悩が深く、さらに「ひょっとしたら・・・」の悪い予感に最後まで引きずられて、殺人事件のほうの印象が希薄な点もちょっと気になりました。
車椅子の被害者の「悲しみ」って結局なんだったんだろう~なんて今、思っていたりして^^;
・・・すっごい身勝手な被害者と加害者だったような・・・

や、主人公が一番、身勝手で、そのむくいを受けたあげくのホームレスで。
そこからどう自分を取り戻していくか、が主眼だったとは思うのです。
変則的な推理小説、なのかな。
そう考えると、前回の長嶋有さんの本とは対照的な位置にある本だったような気もします。
とりあえずもう1冊読んでみよう、と思い『矩形の密室』を図書館で予約しました。
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映画の予告を観て、これは面白いかも・・・と思ってまず原作を手に取りました。
どこかの書評で「ジャージの二人とその続編のジャージの三人。さらにパラレルを続けて読んだほうが・・・」って書いてありましたので、その通りに。
でも、別に『パラレル』は続編だというわけではありませんでした。
別個の作品で・・でも正直私には『パラレル』のほうが面白かったです。

映画の『ジャージの二人』はジャージの二人+ジャージの三人のストーリーがまんま紹介されています。
あの筋書きで小説全部です(爆)
そうなの。奥さんに捨てられそうな作家志望の息子(堺雅人さん)と三度目の結婚に黄色信号がでてるカメラマン(鮎川誠さん)がたらたら北軽井沢の、避暑地として開発される前に建てられた民家(別荘・・って呼びたくないw)で夏を送る。それだけの話です。

『パラレル』もそう。
1本大ヒットを飛ばしたゲームプランナーの「さて、これからどうすっかな?」がたらたら書かれています。

どちらの小説の登場人物も切羽詰ってないんです。今の日本の状況そのものなのかもしれない・・・
仕事を始めてしまえば突っ走って昼も夜も会社に泊まりこみ・・なんて状況にたやすくなるのに、そこからふっとそれると定職がなくなっても生きてはいける。
でもバリバリ働いている奥さんはそういう気持ちに共感するわけにいかず、そういう生活に慣れなくて・・・
たとえば。
「子どもが産まれる」という将来がないのなら、「親の将来を考える」必要もないのなら、
「家庭」がふたりだけで作るもので、それで完結するものならば
なんてことを考えてしまいました。

次回は芥川賞の受賞作を読んでみようかな。 


最初、カバーの折り返しの部分に記載されている『著者のことば』を読んでなかったんです、私。
だから、途中でぶっ飛んでしまいました(爆)

ストーリーは、
深夜の高校へ天文学部の部活で流星観測に出かけた2歳年上の異母姉優子が殺害されてしまった。
美人で頭も良くて自他共に認める校内のスターだった優子。最初は異常者に尾けられて襲われて?と考えていた妹の遥だが、部活の集合時間の1時間前に優子は家を出かけていたことが分かり、優子自身の行動にも不審を抱き始め自分なりの捜査を始める。

この流れだけ見ると、ま、普通の推理小説なのですが・・・。
実は、設定が「この世界」ではありませんでした(笑)
折り返しの『著者のことば』を引用します。
 地球上には、雄と雌の外観がまるで違ったり、サイズが全然違ったりする生物がたくさんいます。中には性転換する種もいたりして、人間の性に対する認識が必ずしも普遍的ではないことがよくわかります。
 それなら、仮に人間が性転換する種だったとしたら、人間社会はいったいどのようなものになるのでしょうか。
 この物語は、そんな世界での出来事です。


産まれてくるのは全員女性。そのなかで優秀で頑強、経産婦で(爆)生産(??)能力にも問題なしな個体が「自然に男性化」する世界です。
人間の性染色体はすべてXXで構成されている。ところがなんらかのきっかけでXがひとつ機能しなくなってXOの状態になってしまう人が劇的に男性化する・・・。魚類のベラやハナダイの仲間と同じような性転換が人間にも起きるわけです。
先進国である日本は4人に一人の割合で男性化は起こり、「経産婦」が男性化するわけですから(笑)
この物語の殺害された姉『優子』の母親=探偵役『遥』の父親だったりします(ぉ
そして『BG』という『特に優秀な男性』という都市伝説が絡み・・・

いや~、面白かったです♪
最後まで驚きに満ちた物語でした。ラストの決着も、思わず心のなかで快哉を叫んでしまいました(笑)

昨日のブログを中途半端にした理由もご理解いただけると思います。
石持浅海さんの本、私は4冊目になりますが、これが今のところTOPかも。あとの作品も俄然楽しみになりました♪


柄刀一さんの本は・・・何年ぶりでしょう。デビュー作の『3000年の密室』を読んで以来手にとっていなかったような気がします。
『3000年の密室』は「発見された縄文人のミイラは密室殺人の被害者だった!」ってお話で、内容は面白かったんだけど、小難しい部分が多くて(笑)集中できなかった作品だったように記憶していて、そのあたりが「一応複数本読んでから評価を決める」つもりの2冊目をなかなか読まなかった理由なのかもしれません。

『シクラメン・・・』は連作短編で、逗子にある(なぜ場所の特定??)喫茶店の店主の元へ持ち込まれる謎を美人の・・・魔女の香りのする店主がするすると解決してしまう。でも、店主母娘にもどことなく秘密が・・・
という内容でした。
ん~~。。。簡単に読めます。それは確実。でも、この人は基本短編の書き手ではないんじゃないかな~・・・
解説子さんは「少女マンガっぽい!」と共感持って解説なさってましたが、なんだろうな~、突き抜けたポイントがない本でした。
あと2冊、借りてきてありますので、とりあえずそれを読んでから、この作者さんの(私のなかの)扱いを決めようと思っています。



この本を読もうと思ったきっかけは折り返し部分が校正の原稿だったから。
主役の女性が出版社の校閲をしているひとだったからです。

親の商売(爆)が教育出版物の編集なので、私も校閲もどきの仕事はしたことがあって・・・というか、もう殆どゴーストライター状態だったんですが、そのときはww
トンボの研究をなさっている先生の日記から、子ども向けの海外採集記を書き起こしたので、不要部分をバッサバサ切って、文章を整えて・・・
って(爆) この主人公は文章のプロを相手に校閲していますから、もっと苦労してますし戦場ですし、そういう部分は誇張した実録なのかな?とも思いますが・・・
そういう充実した生活を送っている主人公に突然角がはえた、という話です。

出版ってこんなに狭い世界なんでしょうか・・・そうなんでしょうね~
楽しそうですが内輪受けの部分もありそうです。そもそも本好きが本を読むって大前提があって、その部分に寄りかかってるような気配が感じられました。
・・・この話を読んでる人にこの文章を見せたら「あ、あそこのシーンのパロディだ」って思ってもらえるかな?

広告と小説に対する議論はホントに考えさせられました。
最近多いですよね・・・小説形態の広告。飛行機のなかで手に取る冊子などは殆どそういう小説で占められていますよね。それを「広告」とわかって読んでいる場合はいいけれど、それを「本」にしてしまってはいけないのではないか・・・そんな議論を侃々諤々している下のフロアでは「売れる雑誌がいい雑誌!」と言い切ってはばからない編集者がスクープを狙っている・・・その両方が存在して出版社が成立している。
世の中の当たり前の縮図ではありますが、青臭い部分も世知辛い部分も併せ持って、ほどほどにがいいよね~(笑)って、ごくまっとうな感想を持ってしまいました。
だから、ね。彼女の進んだ道は私にはとっても物足りなかったですし、なぜラストであの人が・・・って不満の残る部分がありました。
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