村の記録&読書記録(笑)
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重松清さんの著作は「結末」がないものが多いように思います。
本を閉じてもその先に、彼らの世界はつむがれ続けている・・・
その中で、きっとまたいろんなことが起こり、喜んだり絶望したり辛かったり嬉しかったり、人生は途切れることなく続いていくのでしょう。
「きよしこ」の夜、星はひかり、そして言葉のうまく出てこない少年に言うのです。
「ひとりぼっちのひとなんて世の中には誰もいない。抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、抱きしめ返してくれる人や手をつなぎ返してくれる人も、この世界のどこかに、絶対にいるんだ」
あたまのなかで渦巻いている言葉がうまく口にできなくても。
抱きついて「大好きだよ」という感情を身体ごと届けておけば、言葉を無理やりひねり出そうとするしかめっ面をおかーさんに向けずに済むんだね・・・
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