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映画の予告を観て、これは面白いかも・・・と思ってまず原作を手に取りました。
どこかの書評で「ジャージの二人とその続編のジャージの三人。さらにパラレルを続けて読んだほうが・・・」って書いてありましたので、その通りに。
でも、別に『パラレル』は続編だというわけではありませんでした。
別個の作品で・・でも正直私には『パラレル』のほうが面白かったです。

映画の『ジャージの二人』はジャージの二人+ジャージの三人のストーリーがまんま紹介されています。
あの筋書きで小説全部です(爆)
そうなの。奥さんに捨てられそうな作家志望の息子(堺雅人さん)と三度目の結婚に黄色信号がでてるカメラマン(鮎川誠さん)がたらたら北軽井沢の、避暑地として開発される前に建てられた民家(別荘・・って呼びたくないw)で夏を送る。それだけの話です。

『パラレル』もそう。
1本大ヒットを飛ばしたゲームプランナーの「さて、これからどうすっかな?」がたらたら書かれています。

どちらの小説の登場人物も切羽詰ってないんです。今の日本の状況そのものなのかもしれない・・・
仕事を始めてしまえば突っ走って昼も夜も会社に泊まりこみ・・なんて状況にたやすくなるのに、そこからふっとそれると定職がなくなっても生きてはいける。
でもバリバリ働いている奥さんはそういう気持ちに共感するわけにいかず、そういう生活に慣れなくて・・・
たとえば。
「子どもが産まれる」という将来がないのなら、「親の将来を考える」必要もないのなら、
「家庭」がふたりだけで作るもので、それで完結するものならば
なんてことを考えてしまいました。

次回は芥川賞の受賞作を読んでみようかな。 
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