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こんな題名ですが、ミステリーです(爆)
や、絶対に題名と装丁で損してます^^;、この本。
「ミステリー」としても小粒なのかもしれませんが、ラストのどんでんに思いっきりの「やられた!」感が味わえます。こんな面白い本なのになぜ「このミス」に引っかからなかったのか不思議~
と思いつつ、他の作品を調べてみたら、どうやらこの本だけが今のところ異色なようで・・・
バカミスだのイカミス(笑)だの言われている作は・・・どうも手が伸びにくいし^^;
デビュー作シリーズの本を2冊読んでみました。

物語の情景と不可思議さと機械的なトリックの納めどころはなかなか・・・だと思いますが、いかんせん「ひと」が書けていない印象があって、これはここ数年でバケてきた作家さんなのだろうな~。。。と思っていたら、実は!



『相棒』のノベライズを別名で書いてらっしゃいました。現在シーズン5まで、9冊出ています。

鳥飼否宇(とりかいひう)=碇卯人(いかりうひと)
思いっきりベタにアナグラム(爆)



余談なのですが、『樹霊』を読んでいて
「今までに読んだミステリー冒頭の謎でもっとも不可思議で美しい情景」を思い起こしてしまいました。


結末もトリックもなーーーーんにも覚えていないのですが、この小説。
真っ白な雪原の真ん中に立つ大木に。
線路もないそこに。
列車がだらーんと引っかかってる 
んです。きらきらきらきら光る寒々とした雪の中の・・・
活字から想像したそのイメージが鮮烈で(笑)

冒頭シーンの不思議さ、美しさしか残らない。
でも、あのシーンを思い出すたび再読したくなるんだから、本としては成功しているのかも!?

・・・トリック、小説としては「残念」だったんだろうとは思いますが。。。なにせ「覚えてない」ですから。
私の中では、阿井さんの小説って全部そんなイメージなんですけどね?(爆)
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