村の記録&読書記録(笑)
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最初、カバーの折り返しの部分に記載されている『著者のことば』を読んでなかったんです、私。
だから、途中でぶっ飛んでしまいました(爆)
ストーリーは、
深夜の高校へ天文学部の部活で流星観測に出かけた2歳年上の異母姉優子が殺害されてしまった。
美人で頭も良くて自他共に認める校内のスターだった優子。最初は異常者に尾けられて襲われて?と考えていた妹の遥だが、部活の集合時間の1時間前に優子は家を出かけていたことが分かり、優子自身の行動にも不審を抱き始め自分なりの捜査を始める。
この流れだけ見ると、ま、普通の推理小説なのですが・・・。
実は、設定が「この世界」ではありませんでした(笑)
折り返しの『著者のことば』を引用します。
地球上には、雄と雌の外観がまるで違ったり、サイズが全然違ったりする生物がたくさんいます。中には性転換する種もいたりして、人間の性に対する認識が必ずしも普遍的ではないことがよくわかります。
それなら、仮に人間が性転換する種だったとしたら、人間社会はいったいどのようなものになるのでしょうか。
この物語は、そんな世界での出来事です。
産まれてくるのは全員女性。そのなかで優秀で頑強、経産婦で(爆)生産(??)能力にも問題なしな個体が「自然に男性化」する世界です。
人間の性染色体はすべてXXで構成されている。ところがなんらかのきっかけでXがひとつ機能しなくなってXOの状態になってしまう人が劇的に男性化する・・・。魚類のベラやハナダイの仲間と同じような性転換が人間にも起きるわけです。
先進国である日本は4人に一人の割合で男性化は起こり、「経産婦」が男性化するわけですから(笑)
この物語の殺害された姉『優子』の母親=探偵役『遥』の父親だったりします(ぉ
そして『BG』という『特に優秀な男性』という都市伝説が絡み・・・
いや~、面白かったです♪
最後まで驚きに満ちた物語でした。ラストの決着も、思わず心のなかで快哉を叫んでしまいました(笑)
昨日のブログを中途半端にした理由もご理解いただけると思います。
石持浅海さんの本、私は4冊目になりますが、これが今のところTOPかも。あとの作品も俄然楽しみになりました♪
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