村の記録&読書記録(笑)
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読み始めたときに軽くデジャビュ。
ウルトラマンティガの名作『セカンド・コンタクト』。ひょっとしたら下敷きになっているのかもしれないですね。
地球上で人知れず共存していたものが、人間の「もっと!もっと!」という欲求と利便性のための身勝手な勢力拡大によって住処を追われ、図らずも人間とコンタクトしてしまう。
しかし、その在り様はヒトの理解の範疇からは大きくずれたものだった・・・
話自体はありがちで(笑)、「電撃で発売=ヤングアダルト向けライトノベル」と作者が意図していた通りの内容と展開ですが、そのなかでピカイチに光っていたのが宮じいの存在です。
宮じいの揺るがない大人としての発言と態度の数々には心服させられました。
子どもを傷つけその上で子どもに赦しを得ようと甘える弱い親の存在を、きちんと納得させて提示する・・・という内容のジュブナイル本を私はひょっとしたら初めて読んだかもしれません。
文庫化に当たって掌編が付け加えてあります。これを読まないとちょっと損ですね。
ぜひ、この本は文庫版でどうぞ^^
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